今年買ってよかったもの

先々週くらいの「今週のお題」だった気がするけど今更書くよ。てへ。

 

今年はま~~~~~~~色んなことにお金を使いました。いろいろ買った。貯金?なにそれおいしいの?状態。まあでも使ったお金の約半分は遠征費……。

そんなわたしが、ジャニヲタ的に今年買ってよかったものを挙げるならば間違いなくSONYのBDレコーダーBDZ-ET2200ですね。

 

 これまではSHARPの500GBのレコーダーをメイン機で使ってたんですけど、V6が24時間テレビのメインパーソナリティに決まったときにこりゃやべえな、となったわけですよ。なんせ当時レコーダーはほぼソチに占領されてたから(ダビングしろよ)。多分ふつうの人なら500GBでも問題ないんだろうけどヲタク的には心もとなさすぎる。500GBじゃ全然やっていけない。というわけで思い切ってレコたん新調することにしました。

で、新調するとして、どのメーカーにするかと悩むところだけれどわたしは次買うならSONYにしようとずっと思ってたので悩みはしなかったです。他のレコには目もくれなかった。なぜならスマホタブレットSONYを使ってるから。レコーダーで録画した番組をそのままハイビジョンでスマホタブレットに転送できることを知っていたので、せっかくXperia持ってるならレコーダーもSONYだろ、と。

そうとなればすぐさまスマホでポチッですよ。2日後にはFNSが迫ってたから…。すごいね。愛すべきヨドバシたんで買ったら次の日の午前中に届いた。フラゲのCDたちよりも早かった。*1

結果、届いたレコをメイン機にして、メイン機だったレコをサブ機にして、サブ機だったレコを両親の寝室に押し込んで、両親の寝室にあったレコは追い出されました。ごめんね。

このBDZ-ET2200、スペックは容量が2TBの3チューナー搭載。3番組同時録画が可能です。ただ3チューナー目はDRで録画して云々かんぬん……わたしが3チューナーも使うのはWSを張るときだけで、しかも録画したWSは大体見ないので(見ろよ)、わたしにはあんまり関係ないかなって思って全然把握してないです。はは。

このレコの何がいいかというと、スマホにTV side viewというアプリをインストールすれば編集以外の基本的なことはなんでもできちゃう。まず外出先からでも録画予約ができる。とにかく予約を忘れるのでわたしには大変ありがたい機能です。外出先でTwitter見て「あ!予約するの忘れた!」って気づいてもその場で予約できちゃう。遠征先でも予約できちゃう。しかも、録画したものはスマホで見れちゃう。録画した番組はネットワークを経由してストリーミング再生することが可能です。早朝に録画したWSを通勤・通学中の電車内で確認…なんてことができるんですよ。ありがたし。

ちなみに、「おでかけ転送」っていう機能もあって、これはその名の通りスマホタブレットに録画した番組を転送するのでストリーミングみたいに動画がブチブチ切れることもないです。ただ容量を食うので転送しまくってたら32GBのXperiaが悲鳴をあげている…。

あと、放送中の番組を見ることもできます。スマホならフルセグでテレビ見れるけどすごく電波のいいところじゃないと安定して見れないのでこれもうれしい。レコーダーを経由して見るので、例えば関西に住んでる人だったら遠征で東京に行っててもスマホMBSとか関テレとか見れちゃうわけですね。まああんまり遠征先で関西ローカル見る必要性感じないけど…(笑)。

とまあヲタクにしか需要のなさそうな機能ばかりですがヲタクには大変ありがたい機能を揃えたSONYのレコ。ヲタクにとって一番重要なのは編集だと思うけど、これは正直わたしにはわからないです。なんせわたし普段あんまり編集しないから!だから容量いっぱいになっちゃうの!だからわざわざ2TBの買ったの!(笑)今まで東芝PanasonicSHARPと大手メーカーのレコーダーは一通り使ってきたけど、恐らくヲタク的にはパナが一番編集機能がいいのかなぁと。でもわたしはSONYでも問題なかったです。

 

ちなみに、20代女子として買ってよかったものはアレティのヘアアイロン

 5年程愛用していたmod's hairのストレートアイロンがお亡くなりになってしまったので急遽購入したヘアアイロン。ここ3年はずっとパーマをあてているのでもっぱら前髪専用だけれど、立ち上がりもはやいし200℃まで上がるし、普通のアイロンよりも細いので根本から挟むことができてなかなかコスパのいい商品。本当はVIDAL SASSOONのマジックシャインが欲しかったんだけどさすがに前髪のためだけに1万5000円はバカバカしいなと思ってやめた。やめてよかった。うん。

 

来年また同じテーマで書くなら「買ってよかったものは防振双眼鏡」って言えるようにしたいですね。頑張って働こう……。

 

*1:V6のベストアルバムと嵐のDVDとWESTのシングルのフラゲ日だったけどどれも午後に届いたしWESTに至っては水曜日に届いた。

耳コピ初心者がV6のSILENT GALAXYを吹奏楽に編曲してみた

V6とHey!Say!JUMPのみなさん、全国のV担、JUMP担、そしてジャニヲタに酷使されたHDDレコーダー!!!!24時間テレビお疲れ様でした!!!!眠い!!!3日経ったけど眠い!!!!24時間テレビのおかげでこの数週間ほんとにたくさんテレビでV6を見ることができたので再びV6難民*1に戻るのがこわいです……関西のみんな頑張って生きよう……

24時間テレビが終わったということはもうツアーが始まるということで、もうそんな時期になってしまったのかぁ、と。気付けばブログも結構ほったらかしてしまいました。約2ヶ月ぶりの更新ですお久しぶりです。24時間テレビの感想はどうせ書いたところで9割くらい「剛健♡」になると思うので書きません。

 

というわけでまさかの吹奏楽編曲第2弾~~~~!!!

mytn.hatenablog.jp

SILENT GALAXYは初めて聴いたときに、これは絶対吹奏楽でやりたい!!と思っていた曲なんですけど、この曲はアルバム曲なのでinst音源がなくて、だからわたしにはできないだろうなぁと思っていました。でもいつかできたらいいなぁって。前回のEndless Gameはシングル曲で通常盤にはinstrumentalが収録されていたので、それを聴いてひとつひとつ音を探り当てながら作業したわけですが(超地道)、完成させられたことによって無駄に自信をつけてしまったようです。勘違いも甚だしい。

ただ!!なんと!!!今回!!!!わたしはダイアトニック・コードという言葉を覚えたのです!!!!!!!!

 

▼てぃぬ は ダイアトニック・コード を おぼえた!

▼レベル が 2 あがった!(微々たる成長)

 

ダイアトニック・コードについてはわたしが説明するよりも調べてもらったほうがわかると思うのですが、ざっくり言うと「その曲の基本となる7種類の和音(コード)」です。コード理論の超超超基本らしい。

このままじゃ何も成長しないなぁと思って少し勉強したのですが、正直言うとダイアトニック・コードしか覚えられませんでした!!!わけわかんない!!!でもこれを覚えただけでコード耳コピへの抵抗感が少し減ったように思います。こんなわたしでもコードの耳コピできるんだ!!って。無駄に自信ついた(2回目)。

というわけで憧れのSILENT GALAXYを吹奏楽に編曲してみました!相変わらず編曲っていうか再現。

原曲を載せられないのが残念で仕方ないですが、多分検索したらサクッと音源は出てくると思います。

編成

木管楽器

Piccolo/Flute1,2/Oboe/Basson/E♭Clarinet/B♭Clarinet1,2,3/Alto Clarinet/Bass Clarinet/Soprano Saxophone/Alto Saxophone1,2/Tenor Saxophone/Baritone Saxophone

金管楽器

Trumpet1,2,3/Horn(inF)1&2,3&4/Trombone1&2/Bass Trombone/Euphonium/Tuba

【弦・打楽器】 

Contrabass/Electric Bass

Timpani/Drums/Percussion(Crash Cymbal,Suspended Cymbal,Glockenspiel,Vibraphone,Xylophone,Marimba)

 

今回のポイントとしては、低音以外の楽器には万遍なくメロディを割り振った……はず。ユーフォにソロがあります。原曲のギターソロは一応サックスに割り当てましたがソロにはしていません(ここどうしたらいいのかわからなかった)。

今回も音源をYouTubeにアップしましたのでどうぞ。

Muse scoreはクレッシェンド、ディミネンドが反映されないのでMuse scoreで大体のスコアを完成させてからMusicXMLでエクスポートしてFinaleで色々やりたかったんですけどFinaleの使い方わかんなさすぎて断念…。あのソフトすごい難しくない???ティンパニ、サスペンディッドシンバルだけは無理やりクレッシェンドさせてみましたが管楽器はどうやってもできない…。あと本当はパーカッションをもっと盛り上げたかったんですけど打楽器のこと全然わからなくて挫折して諦めました(クズ)。

 

 

*1:関西ローカルの闇

耳コピ初心者が嵐のEndless Gameを吹奏楽に編曲してみた

ドラマ「家族ゲーム」の放送が始まった頃、エンディングで流れる主題歌「Endless Game」を聴いて、吹奏楽でやりたいなぁ〜とふと思ったのがきっかけでした。手元に楽譜があるわけでもないので全て耳コピでやるしかなかったのですが、耳コピなんてお遊び程度でしかやったことがなく、もちろんその技術や能力があるわけではないのでひたすら音源を聴いては音を探すという地道な方法でコツコツとやっていました。が、ある程度までやると飽きてしまったのかどうやらそのまま約2年ほどほったらかしていたらしい。というわけで、その書きかけのフルスコアをなんとか完成させてみました。そもそもわたしは中1〜大1まで吹奏楽をやっていたというだけで作曲・編曲の知識も全くないので、アレンジというよりかは原曲をそのまま再現したという感じになっているしもはやこんな音物理的に出ねえよ!!みたいなのもあるかもしれない……。コードも、メジャーとマイナーとセブンスくらいしかわからないのでむっちゃくちゃかも……っていうか多分むちゃくちゃだと思います。でも何をどうしたらいいのかわからないのでそういうのが得意な方は是非教えてくださるとありがたいです。そんなのでよく耳コピやろうと思ったな自分……。
 

編成

木管楽器
Piccolo / Flute1,2 / Oboe / Basson / E♭Clarinet / B♭Clarinet1,2,3 / Alto Clarinet / Bass Clarinet / Soprano Saxophone / Alto Saxophone1,2 / Tenor Saxophone / Baritone Saxophone
金管楽器
Trumpet1,2,3 / Horn(in F)1&2, 3&4 / Trombone1&2 / Bass Trombone / Euphonium / Tuba
弦・打楽器
Electric Bass / Timpani / Glockenspiel / Xylophone / Marimba / Drums

大編成での演奏を考えて編曲したのでオプション楽器*1の設定はありません。ソプラノサックスはドラマへのオマージュ*2として編成に入れました。

ちなみにわたしは7年間クラリネット(うち4年間はE♭クラリネット)をやったいたので、クラリネットにたくさんメロディを振ってしまった気がする……(笑)。金管楽器や他の木管楽器のことはほんとにわからないのですごく音域が高かったり、指使いが不可能に近い連符があるかもしれません。打楽器に至っては楽譜の書き方すらわからない。ドラムのFill-inなんてどう記譜したらいいのかさっぱり……。

以下ピックアップしてチョロっと解説(にも及ばない)を。


イントロ

出だしはソプラノサックスだけにしようと思ったのですが、どうも響きがしっくりこなかったのでオーボエとのユニゾンにしました。弦楽器の感じを出したかったので木管メインですがホルンとユーフォにも音を振りました。木管は8分音符ですが金管には響きを出してほしかったので4分音符でスタッカートをつけています。トランペットとトロンボーンは約4小節ほどお休み。大体の木管楽器にはストリングスのパートをあてているので、連符ばっかりです。楽しそう。

Aメロ

基本のメロディはクラリネットとアルトサックスに。Warning…の部分(通称:ワニワニ)は原曲同様掛け合いさせたかったので1stトランペット・フルートと2ndトランペット・フルートに振りました。トランペットはミュート指定です。2コーラス目の松本ソロは前半部分は1st,2ndトロンボーンとユーフォ、1stホルンに割り振ったけど、後半部分は悩んだ結果トロンボーンソロにしました。ソロは1st,2ndトロンボーンのSoli*3でもいいかもしれない。


サビ

メロディはそれぞれクラリネットとトランペット、アルトサックス・テナーサックス・オーボエ・アルトクラリネットシロフォンに振っています。ピッコロ・フルート・マリンバにはストリングスのパートを担当させたけれどなんだか大変そうなことになってしまった……。本当は全部タンギングにしたかったけれどそんなことしたらフルートパートから怒号が飛んできそうだったのでスラーを細かくしておきました。低音パートが地味にキツそう。


Cメロ

メロディはホルンとユーフォで、それぞれone play指定にしました。楽器を超えたSoliってイメージかな。フルートは原曲通りのまま。ストリングスのパートはE♭Clに振りました。わたしだったら超張り切って吹くな〜(笑)恐らく演奏人数は10人以下になると思うので管打アンサンブルという感じで息を合わせて演奏してもらいたいです。演奏してもらう予定ないけど(笑)


大サビ

落ちサビのメロディはトランペットパートのSoliで、後追いのメロディはサックス群だけにしています。この部分の原曲のストリングスが大好きなのでどうしても再現したくて、ピッコロ・フルート・テナーサックスにはだいぶ無茶な譜面になってしまったかもしれない。これでも妥協したんだよ。でも、もしもわたしがこんな楽譜配られたら破り捨てちゃう!!!!!ごめんね!!!

 

編曲後記

今回、Muse Scoreを使って作成したのですが、ほったらかしている間に2.0.1バージョンがリリースされていて、なんとまあ使いやすくなったことか!!!!!!ですが悲しいことに、旧バージョンで作成した楽譜を開こうとすると色んなエラーが出てきて、ほぼ作り直したようなもんでした。いや~、根気のいる作業だった…。

よく先生に「楽譜には作曲者のメッセージがたくさん詰まってるから、楽譜からすべてを読み取ろうとしなさい。」と言われていたのですが、やっとそれがわかったというか、自分で楽譜を書いて初めて楽譜に記されているひとつひとつの音楽記号の重要さに気付きました(遅い)。自分の頭にある演奏ビジョンをどうすれば奏者に伝えることができるか、たくさんある音楽記号とにらめっこしながらああでもないこうでもないと試行錯誤しながらやっていましたが、なんと後半になるにつれて音楽記号がめっきり減っているではありませんか!!!中途半端な性格が浮き彫りになっている!!!!小節が増えていくごとに段々データが重くなっていって、音楽記号をつけても反映されるのにものすごく時間がかかってしまうので途中でもういいや〜と投げ出してしまったのです。ただの言い訳……。

この曲はとにかくメロディの掛け合いが多いので割とごちゃっとした編曲になってしまいました。どうやったらスッキリするんだろう…。


こうやって数年掛りで完成した楽譜ですが、一応動画をYouTubeにアップしたので貼り付けておきます。

 

 

あの、見てもらったらわかると思うんですけど、後半ほんとにスラーをはじめとする音楽記号諸々が忘れられててですね、なんとか雰囲気で色々感じとってください(笑)。多分ミキシングとかちゃんとすればもっとリアリティのある音源になると思うのですがほっっんとにそういうのわからないので、これがフリーソフトと編曲ド素人の限界ということで許して!!!!

 

 

*1:まあ簡潔に言うと、その楽器がなくても演奏が成立しますよ、ということです。高1からはE♭クラを専属で担当していたので、配られた楽譜にoptionの文字があると「わ、わたしはいなくてもいいっていうのね?!?!!」と寂しくなったもんです……

*2:ドラマで使われていた音楽は全てサックス五重奏でした。

*3:その名の通りSoloの複数形。

つながる音楽劇「麦ふみクーツェ」大千穐楽を観劇した

昨年の12月25日、わたしはブエノスアイレス午前零時を観劇するためにシアターBRAVA!へと足を運んだ。終演後、ロビーの階段付近にあったたくさんのポスターの中にチューバを見つけた。麦ふみクーツェのポスターだった。ポスターには「観客はそれぞれ、一人が一個ずつ何か音の発するものを持参すること。ただしサイレンのみ禁止。」と書いてあった。これは面白い舞台だと直感した。わたしは迷うことなくチケットを購入した。

当日、何を持っていくか散々悩んだ挙句、相棒であるクラリネットブルースハープ、高校の卒業記念品のマイ箸(ケースにいれるとガチャガチャうるさい)、スーパーで購入したフエラムネを持参することにした。選びきれなかった感満載。 

席についてクラリネットを組み立て始めると(普通は演劇を見に来た人間がすることではない)、舞台では楽団員達が音出しをし始め、やがてロングトーンが始まった。その光景に中学・高校時代のすべてを費やした部活の思い出がオーバーラップして少し泣きそうになった。
開演前にチューニングが始まり、松尾貴史さんの前座のような観客への合奏のレクチャーがあると、やんわりと話が始まる。そのあやふやな境界線に、ぐっと作品に引き込まれていった。


「この世におよそ打楽器でないものはない」

渡部豪太さん演じる"ねこ"と呼ばれる青年のおじいちゃんの口癖。それが、この舞台の合言葉だった。"ねこ"と港町にあるヘンテコな楽団の物語。予算がないのでティンパニはドラム缶で代用。"ねこ"は猫の鳴き真似がこの世で一番うまかった。
 -この世におよそ打楽器でないものはない
そう、"ねこ"は自分自身が楽器だった。
"ねこ"にはクーツェが見えた。クーツェはいつも麦ふみをしている。"ねこ"は音楽をティンパニ奏者のおじいちゃんではなく、クーツェから教わった。クーツェは"ねこ"にしか見えない。

 
「音楽はいつも繋がっている」
まさに、つながる音楽劇だった。音と音が繋がり、舞台と客席がつながる。音の楽しさに溢れた作品だった。でも、ところどころその楽しさに切なさが見え隠れする。おじいちゃんがティンパニ奏者なのも、持参する楽器で唯一サイレンが禁止な理由も、心がきゅうっとなるような切なさがあった。

持参した楽器はいつ使うかというと、基本的にいつでも使っていたような気がする。合奏のシーンではもちろんワーワーガチャガチャと音を鳴らしまくった。波の音は恐らくオーシャンドラムで表現していたと思うのだが、それに似た楽器を持ってきていた観客は海辺の静かなシーンでも楽器を鳴らしていた。夜のシーンでは客席から鈴をシャリンと静かに鳴らす音が聴こえた。観客がSEとして自発的に演出に参加していたのだ。
観客が音を鳴らすと「あれは○○の音!」「あの音は○○だ!」と役者からレスポンスがくる。役者が歌い出すと観客も一緒になって歌う。舞台と客席の壁など存在しなかった。観客が奏でる音で死にかけていた"ねこ"の意識が戻り、最後の国立音楽ホールのシーンでは、作品の中でも楽団の演奏を見に来る観客に楽器を持参するように言っていた。観客役は私達だった。観客も役者になっていたのである。
まるで、ライブと舞台を行ったり来たりしているようであった。私は持ってきた楽器を一通り全て使った。観劇前に買ったミンティアもシャカシャカと振れば楽器になったし、汎用性の高いフエラムネは大活躍で、終演の頃には口いっぱいにラムネの味が広がっていた。これほどまでに自然に何かアクションを起こしたくなる舞台は初めてだった。自然に声が出る。自然に楽器を奏でる手が動く。劇場は音で溢れていた。発想次第で何でも打楽器になる。この世におよそ打楽器でないものはないのだ。隣の人は木箱をカホンのようにして演奏していたし、その隣の人はグラスをスプーンで叩いて演奏していた。中にはヴィブラスラップを持参している人もいたし、弁当箱に精米を入れてオリジナルシェイカーを作ってきた人もいた。音を楽しむ。そこに広がるのは、まさに、音楽だった。

世の中は音で溢れている。そのひとつひとつに耳を澄ませば、音楽が聴こえてくる。
今夜は、今夜だけは、わたしにも星の降る音が聴こえるかもしれない。だから、外に出て、目を閉じて、溢れる音に耳を澄ませてみよう。
 

「ふめよ ふめふめ 麦ふみクーツェ 麦に 良いも 悪いもない」

麦ふみクーツェ (新潮文庫)

麦ふみクーツェ (新潮文庫)

大阪に生まれて20年、人生で初めてひらパーに行ってきた。

 

大阪で生まれ育ってもう20年経ちますが、20年目にして初めてのひらパーでした。

 

正直、中学生の頃までずっとひらパーはディズニーとUSJに並ぶ日本三大テーマパークだと思ってた。本気で。(だって大阪ではCMいっぱいやってるんだもん!)歳を重ねていくうちに、ひらパーは日本に数あるローカル遊園地のひとつでしかないことに薄々気づいてはいたんだけれど、それでも全国的に知名度は高いほうだと思ってた。神奈川県出身の大学の友人に「そういえばひらパーってなんなの?芸人の名前?」って言われて初めてひらパーが本当にローカルなことに気づいた。軽いショックだった。

けど、ひらパーには行ったことがありませんでした。(矛盾)

世間的にはひらパー=菊人形っていうイメージかもしれないけれど、わたしの中ではひらパーといえばヒーローショーっていうイメージが強くて、特撮ヒーローに特に興味のなかったわたしは子どもの頃にひらパーに行きたいと言うこともなかった。中高生のときはわざわざひらパーに行くならどう考えてもUSJに行くほうがいいと思ってたし(実際にUSJのほうが遥かに自宅から近かった)、つまり今までわざわざ枚方にあるローカル遊園地に行く理由がなかったわけです。

そんなわたしが何故わざわざひらパーに行くことになったのかというと、そりゃもちろん園長の100万人ミッションですよ。

岡田准一という大阪(枚方)が誇るスーパージャニーズアイドルが超ひらパー兄さんに就任することになって、それはそれは大盛り上がりしたわけです。ジャニヲタであるかないかなんて関係なかった。岡田准一が二代目ひらパー兄さん就任というのは大阪府民にとってのビッグニュースだった。ので、何度かその流れに乗ってひらパーに行こうと友達と予定を立てました。が、すべて雨で流れました。(友達が自他共に認める雨女だった)

だから、一度も行ったことがなかったわけです。いつの間にか園長に昇格してて、100万人ミッションが発表されて、「あぁひらパー行かなきゃなぁ」とずっと思ってたら、いつの間にか期限間近になってた。わたしはいつも大学へ通学するのに京阪電車を利用してるんだけど、改札からホームへ降りる階段の頭上にドでかいひらパーの広告があって、岡田准一改め園長に「みんな、年間100万人とわいの園長継続の件、すっかり忘れてへん?」と心に訴えかけられる毎日を過ごしていたらあっという間に2月になってしまいました。

で、さすがに大阪在住のファンとして100万人ミッションに貢献しないわけにはいかないと思って、岡田担のフォロワーさんと共にひらパーにスケートをしに行こうということになったわけです。前置きが長い(笑)

今は引っ越した都合で逆方面の電車に乗ってるけれど、大学1回生のときは大阪から京都方面への京阪電車に乗ってて、いつもひらパーの最寄である枚方公園駅を通って車窓からひらパーを眺めるという通学生活を過ごしていました。特急は枚方公園駅には停車しないので枚方に降り立つこともなかった。けれど、あれから約1年、やっと、わたしは枚方公園駅で下車しました。

で、まず、降りてホームから改札へと向かう途中でこんな看板を発見。

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わかりづらい(大声)

改札を出て無事に岡田担のフォロワーさん(ひらパーの年パスを持つ強者)と合流して、「ひらパーはあっち!」と言われるがままに彼女の後をついていきます。で、気づいた。

家ばっかじゃね?

遊園地ってもっと土地を切り開きました!みたいなところにあるもんだと思ってたから(USJ埋立地で周りなんにもないし)、生活感漂うその雰囲気にちょっとびっくりした。本当にこんなとこにひらパーあんの?って。おばあちゃんちがありそうな感じ。

まあそんな住宅地をちょっと進むと、いきなり目の前に現れます。

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はい!我らがひらパー!(帰り際に撮影したので逆光ですごめんなさい)

入口で入園料とスケート入場料、スケート靴のレンタル料金を払っていざ入園!…してびっくりしました。人いなくね?(笑)平日ということもあってかちらほらと家族連れを見かけるくらいでした。待ち時間ゼロは本当だった。

フリーパスは購入していないのでそのままスケートリンクへ一直線。リンクへ入ってまたまたびっくり!今度は人がいっぱい!(笑)リンクは家族連れや若い人たちで大賑わいでした。枚方パーカーをきた女子高生らしき子たちやアイマスクつけてるお兄さんたち、カップル、学校帰りの高校生、春休み満喫中の大学生(わたしたち!!)などなど、本当に賑わってました。あとスケートのうまいおっちゃんたちはどこのスケートリンクにもいるものなのかな?ひらパーにも3人程いらっしゃいました。スケートのうまい子どもたちと追いかけっことかしててすげぇ楽しそうだった。前方に滑ることしかできないわたしにはその追いかけっこに加わるなんてもってのほかだった。

リンクではずっと音楽がかかってるんだけど、三代目のR.Y.U.S.E.I.がかかった途端、色んな人が踊り始めたのには笑った。案の定みんなこけてた。

リンクは2つあるので賑わっててものびのびと滑ることができました。1年ぶりのスケート堪能した~!普段使わない筋肉使ったので翌日筋肉痛になったことは言うまでもなく。 

リンクの営業があと数十分で終わる頃に引き上げて、せっかくだからなにかアトラクションに乗ろう!ということで、岡田担の彼女に「一番怖いのってどれ?」と訊くと「メテオ!」と即答。500円払ってメテオ(フリーフォール)に乗りました。もちろん待ち時間ゼロ(笑)。上がって1回落ちるだけ(結構高かったので怖かった)で、あっという間に終わってしまったけれど、アナウンスの声が岡田氏だったのでこの声聞くためだけに何回でも500円払えるわ~!って思った。1回しか乗らなかったけど(笑)

 

最後にはもちろんこれも書いてきました。「V6のコンサート」はみんな書いていると思うので、夢はでっかく。

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ほら、か、か、書くだけはタダでしょ……???(震え声)

 

ちなみに、例のスケートのうまいおっちゃんに「こんなとこに女の子ふたりで来たらあかんで!遊園地は男と来ないと!」って言われて見知らぬ人に心えぐられたのはいい思い出です。(泣いてる)

ジャニーズWESTがゲストの回のVS嵐を見た

 

とうとうこの日がやってきた。

 

関ジャニズム@京セラの終演後、高校時代の友人(エイター)と「WESTもこっち側(ジュリー側)に来てくれたら多分すぐ落ちるのになぁ~」って話してた。うん。はやかった。約1ヶ月後にはVS嵐での共演のお知らせ。泣いた。

「こっち側に来てくれたらすぐ落ちるのになぁ」っていうのは、裏を返せば「落ちてしまうからこっち側には来ないでくれ」っていうことであって、デビュー後、飯島班かジュリー班か微妙なところにいたジャニーズWESTもまあ嵐やV6とのがっつりとした共演はしばらくないだろうと思ってた。だから大丈夫だろうって。

 

うん。大丈夫じゃなかったよ。

 

わたしは嵐担になる前はがっつりエイト担で、まあ今はどうかわかんないけど当時はエイトを応援するってことはもう関西ジャニーズJr.を応援するっていうことのようなもんだったから関ジュも応援してた。ちょうどB.A.D BOYSの時代かな~。だから、しばらくは関西からデビューはないだろうけど、もし次があるならB.A.D BOYSだろうって思ってた。でも、エイトを降りて、関ジュも追っかけなくなって、関西のことがさっぱりわかんなくなって。それでも、関西で着々と実力をつけて、レギュラーで番組に出たり、ドラマに出たりする姿を「頑張れ~」ってお母さんにように見守ってた。わたしの方が年下だけど。

だからデビューが決まったときはすごく嬉しかったし、まあ4人がどうとか7人がどうとかそういうのは全然わかんなかったけど、頑張れって思ってた。でもそれだけだったんだよ。

でも、12月に放送されたFNS見て「あれ?重岡こんな可愛かったっけ?」って思って、リトルトーキョーライブのディズニー回見て「あれ???小瀧ちょーかっこよくねえか?????」ってなって、そうやってじわじわジャニストがきてたときにVS嵐に出演というトドメですよ。

 

で、ここからVS嵐の感想なんですけど。

あれですか?ジャニストは本当にデビュー1年の新人アイドルなんですか??????

フレッシュ感全然ないよ!!!トーク回すのうまいよ!!!!キャリア積みすぎ!!!!コント臭しすぎ!!!!!

でも、あの、ジャンピングシューター見てやっぱ若いんだなぁって思った。ゲーム後の疲れ具合が嵐と全然違った(笑)

あと、重岡が憧れの先輩はマルって言ってたのなんか微笑ましかった。重岡ってわたしの中ではジャニーズWESTの絶対的センターっていうイメージなんだけど、そういう人がマルに憧れてるって面白くない???ジャニストってどこ目指してるの????(笑)

ジャニストって、エイトと違ってパッと見はスタイリッシュ関西人だなぁって思ってたけどいざ喋るとあれだね、愛すべきおバカさんたちの集まりだね…??もしかしてツッコミって淳太だけなのかな????すごい大変そうだね?????そんな淳太が最後に「僕がジャニーズWESTという大家族を養っていきます」って言ってたのすげーかっこよかったし、たくましかったよ…。頑張って育ててあげてね…。

 

というわけで、勢いでジャニーズWESTのアルバムを買ってしまいました。これからどうなるか、わたしにもわかりません。

 

V6を知らないあなたへ

20周年のアニバイヤーを目前に、最近V6のことをageるような記事が増えてきて、いいぞ!もっと業界の人V6のこと好きになれ!!って感じなんだけど、その流れに乗ってまるで息をしてなかったかのような時期にV6のことを気になり始め、結局その沼に落ちてしまった私の視点からV6のステマ記事を書いてみようと思う(笑顔)。

以前にも書いたことがあるけれど、わたしは小学生のときにジャニーズを好きになり、You&J~嵐と応援してきて、2010、11年頃からV6を気になり始め2013年の半ばごろから本格的にV6の沼へと転げ落ちた。その経緯については以前詳しく書いたのでここでは割愛するが、V6のファンになって驚いたことは、ジャニヲタ界隈と世間とのV6の評価に対するギャップである。他担であろうと、ジャニヲタには割と今のV6の活躍が浸透しているような気がするけど、全くジャニーズに興味のない友人にV6の話をすると「V6って今何してるの?」と100%の確立で言われる。別に話を盛っているわけじゃなくて、本当に100%の確立で言われる。でもみんなが言うように、確かに、グループでの活動は他グループに比べると断然低いかもしれないけれど、でもその分個々での活躍は目覚ましいものがある。その活躍がグループに還元するものは非常に大きい。個々がそれぞれのキャラを確立させ、外で頑張り、グループに帰ってきたときに見せる甘えた表情やアットホームな空気はジャニヲタを震わせる何かが存在する。V6は、萌えの宝庫だ。

 

トニセンとカミセン

V6の魅力を語るとき、わたしが一番に挙げたいのは、V6というグループの中に20th CenturyとComing Centuryという2つのグループが存在することである。このとき、2つの"ユニット"ではなく、2つの"グループ"であることを強調しておきたい。この2グループは、つまり年上3人の年長組と年下3人の年少組という分け方ができるが、決して期間限定や企画的要素を持って作られた"ユニット"ではなく、1アイドルグループとして地位を確立させた"グループ"なのである。他のジャニーズグループにもグループ内ユニットは存在するけれど、トニセンとカミセンはその枠には収まりきらない。シングルやアルバムをリリースし、全国ツアーも何度も行っている。世間的にもトニセン・カミセンとしての認知度は一定層には浸透しているし(今の中高生はきっと知らないんだろうな)、その活動は立派な1つのジャニーズグループと言えるだろう。持っているスキルはジャニーズ1といっても過言ではないのになぜか真面目に全力でふざけたがるトニセンと、バリバリの昭和生まれなのに全くそれを感じさせない平成感をまとったザ・ジャニーズアイドル・カミセン。この2グループには、それぞれV6として活動するときとは違ったカラーが存在する。V6として歌う楽曲と、トニセン・カミセンとして歌う楽曲の雰囲気やジャンルは別のものだし、それぞれの見せるパフォーマンスも全く違うものになる。V6として活動するときは中間管理職的立場にある井ノ原さんはトニセンとしているときは一番年下で、言葉数もさほど多くはなく(それでも3人の中では一番喋るけれど)、バリバリの末っ子感を醸し出してるし、一方でV6ではやんちゃ坊主っぷりが可愛い森田さんもカミセンとしているときは一番年上で、そのしっかりとした雰囲気はかっこいい以外のなにものでもない。事務所を一度辞めたり、しばらく仕事から干されたりとその長い下積み時代の苦楽を共にしてきたトニセンと、大した下積みも経験できずにデビューすることになり、その痛みを共有してきたカミセン。どちらかというと、V6というグループにトニセンとカミセンが存在するのではなく、トニセンとカミセンが合わさってV6になる、といったほうがニュアンスはあっているのかもしれない。それほど、V6にとってトニセン・カミセンというグループが存在するのは重要な事実なのである。

V6というグループを応援しながら、トニ・カミの2グループも応援できる。それはまったく別の3グループを応援しているような気分になれるし、V6というグループの柔軟性を実感することができる。それは、V6の最大の武器だと私は思う。

 

楽曲のクオリティ

わたしがV6に興味を持つようになったキッカケはREADY?に収録されているwillを聴いたことなんだけれど、自分の記憶を辿ったとき、一番最初に「あれ…?V6ってもしや…???」と一目置く存在になったキッカケは2005年発売のOrangeで(以前にも書いたけど本当にこの曲が好きだった)、結局、わたしがアイドルを好きになる一番の理由は楽曲なんだなと思ったんだけれど、V6はジャニーズの中でもトップクラスで楽曲のクオリティを重視しているのではないかと思う。


V6「kEEP oN.」西寺郷太&corin.インタビュー (1/4) - 音楽ナタリー Power Push

ここで、ファンの間では有名なナタリーの記事をペタリと貼っておく。「にしこりコンビ」としてV6の楽曲制作に携わった西寺郷太さんとcorin.さんのインタビューで、この記事にも出てくる38枚目のシングル「Sexy.Honey.Bunny!」あたりから「おいおい、V6どうしたんだ!?」みたいな空気が一部界隈にはあって(わたしもバリバリを聴いたときはさすがにびっくりした)、kEEP oN.を聴いたときにはとどめを刺されたな、という気分だったんだけれど、それは本人たちが狙ってやったことなんだと初めて知ったとき、ジャニーズって楽曲制作にそこまで深く関わるのか、と単純に驚いたし、そこまで楽曲にこだわるV6に侮れないな、という印象を持った。わたしはあまり音楽に詳しい方ではないけれど、わりと早い段階でEDMを取り入れていたように感じるし、何度聴いても飽きない、むしろ聴けば聴くほどその良さがわかるいわゆるスルメ曲が多いような気がする。コアな音楽ファンがV6の楽曲をプッシュしているのもよく見かけるし、V6の楽曲のクオリティの高さはジャニーズナンバーワンといってもいいのかもしれない。

ここで、わたしがV6の中で好きな楽曲について数曲語ってみようと思う。ただの自己満足なので鬱陶しかったらとばしてほしい。ちなみに最近ヲタになったド新規だからV6の全楽曲を網羅できているわけではないので、かなり偏っていると思うけど許してくれ。

You know?
way of life

way of life

 

 ひたすらにかっこいい。ギターがガンガン鳴ってるロックテイストな男らしい楽曲で、Bメロからサビへの流れが大好き。大サビでメロディラインが上にあがるのがたまらない。

will
READY?(初回生産限定盤)(BONUS CD盤)(ジャケットB)

READY?(初回生産限定盤)(BONUS CD盤)(ジャケットB)

 

このアルバムが、この楽曲がなければわたしはきっとV6をこんなに好きになることはなかったと思う。サビがユニゾンじゃないことがわたしにとってはすごく新鮮で、その後ろでメンバーのハモりやフェイクが重なっているのが楽しい。冒頭に剛くんソロを持ってきたのは秀逸だと思う。作り上げられた世界観が素敵。ちなみに、READY?はわたしの中での名盤。

INNOCENCE / 20th Century
Orange (通常盤)

Orange (通常盤)

 

ユメノサキ(@Voyager)と悩んだ末にこちらを。爽やかさに切なさを含んだメロディーを歌い上げるトニセンが大好物なので。

特別な夜は平凡な夜の次に来る
∞INFINITY~LOVE&LIFE~(CCCD)

∞INFINITY~LOVE&LIFE~(CCCD)

 

 10年以上前の楽曲だなんて思えない。今年リリースしましたと言われても違和感のない楽曲。まず曲名が素敵すぎるだろ。「秋の気配が」って歌ってるけどなぜかクリスマスに聴きたくなる。で、泣く。

Voyager~ボイジャー
Voyager(初回限定盤B)

Voyager(初回限定盤B)

 

willだのOrangeだのいろいろ言ってたけど、わたしのなかでのV6のナンバーワンソングはこれ。もうまずイントロが好き。まるでパラレルワールドにいるような気分になれる。タイで撮影されたPVも合わせて見てほしい。この楽曲の世界観が詰め込まれてて、ほんとうに素敵な映像になっているので。この曲を聴くと「どこまでだって僕らは行ける 何者にでもきっとなれる」本当にそんな気がするから不思議。

本当はもっとたくさん好きな曲があるけれど、ピックアップするとこんな感じ。とにかくREADY?とVoyagerを聴いてほしい。この2つは譲れないわたしの中での名盤。

V6の楽曲性を語るとき、外せないのはメンバーの歌声について。これについては話し出すとキリがないので割愛するけれど、近年の楽曲を聴いてみると、ウィークポイントともとれかねないその特徴ある歌声を見事にうまく活かしている。バラードも、ジャズも、ロックも、エフェクトをかけても映えるその歌声の幅の広さはV6の楽曲における最大の魅力だと思う。

魅せるパフォーマンス

歌やダンスで楽曲を最大限に魅せるそのパフォーマンスは、V6が一番誇るべきストロング・ポイントだと思う。V6と言えば「難易度の高いアクロバット」というイメージがあるけれど、それを封印した今でもパフォーマンスは何一つ劣っていない。一糸乱れぬ息のそろったダンスに、美しいフォーメーションチェンジ。それはまるでひとつのショーのようで、見ている側はそのパフォーマンスに見入ることしかできない。指の先、足の先まで意識された細かいダンスは凡人には唸ることしかできず、もはや見ていて何がどうなっているのかわからない。テレビで放送された映像だと、少年倶楽部プレミアムでのパフォーマンスが一番V6のよさがわかると思う(その洗練されたカメラワークには感謝しかない)。少プレで披露されたwillやFLASH BACKのダンスには脱帽する他なく、踊ることに強いこだわりを持って約20年活動してきたグループの魅せるパフォーマンスにただただ圧倒されるばかりである。

V6 live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny! [DVD]

V6 live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny! [DVD]

 

もはや伝説と化しつつある2011年のSexy.Honey.Bunny!ツアー、通称セクバニコン。とにかく見ればその凄さがわかると思う。とにかく見てくれ。何も言わず見てくれ。だまされたと思って見てくれ(必死)。360°ステージで魅せるそのショーは、プロ以外のなにものでもない。ジュニアをつけず、かつ四方八方が正面になりうる360°ステージという難易度の高いコンサートをこんなにも素晴らしいショーに仕上げたV6に落ちないわけがない!!!アクロバットというかつてのV6にとっては最大であっただろう武器を封印しても、ここまで魅力的なパフォーマンスができるのは現在のV6の最大のストロング・ポイントであり魅力である。もうこれはどのグループにも真似できない最大の強みだと思う。

メンバーの関係性

櫻井翔はかつて嵐の魅力のひとつに「年齢が近いこと」を挙げていたが、逆にV6の魅力は「年齢差があること」だと思う。V6の最年長と最年少はジャニーズの中でも最も年齢差が大きく*1、デビュー当時はそれがグループとしてのひとつの悩みの種だったようだけれど、キャリアを重ねた今はそれがV6のひとつの魅力として輝いているように思う。一言で表すならまさに「家族」で、坂本・長野は1歳しか変わらないのに対して長野・井ノ原には4歳という年齢差が存在する。この2人の年齢差がV6をまとう「家族」の雰囲気の大きな要素になっているんだろう。一人前になった子どもたち(井ノ原・森田・三宅・岡田)が無条件に甘えられる場所(V6)の図が出来上がりすぎてて辛い。しかもそれが公式なんだからすごい。時には岡田がペットになったり三宅がペットになったりするけれど基本的にお父さんが坂本、お母さんが長野、長男が井ノ原、次男が森田、というのは変わらないらしい。本人たちが言っているので間違いない。

あと、ジャニーズ史上最高のシンメ(私説)・剛健とジャニーズ最古のシンメ(と言われている)・坂長が存在するのも大きな魅力だと思う。シンメってだけでときめく。これぞジャニヲタソウル。剛健も坂長もジャニーズでなければ絶対知りあわなかったような両極端にいる人物なのに、そんなふたりがシンメってもう本当に運命ってすごい。ジャニーさんまじでありがとう。

 

と、まあここまで5957字使ってわたしの思うV6の魅力について語ってきたわけだけれど、ここまで長い文章にお付き合いいただいて本当に感謝の言葉しかない。こんなに長々と書いたけれど、結局わたしはV6の魅力のほんの一部しか知らないのだと思う。きっと、まだたくさんわたしの知らないV6がある。20周年に向けて盛り上がるVヲタ界隈では、時にその魅力についてあまり気づかれたくないという声を聴くことがある。その気持ちはすごくわかるし、わたしだって内心そう思う面もある。わかる人にだけわかってもらえればいい、と。でも、こんなにたくさんの魅力のあるグループについてあまり知ってもらえないのはすごく寂しい。だから、このエントリーを読んで少しでも多くの人にV6に興味を持ってもらえれば、と思う。この記事を読んでくれているあなた、一緒に20周年を盛り上げていきませんか。

 

2014.11.26 追記

V6の紅白初出場が決まりました。心からおめでとうございます。V6が誇る最高のパフォーマンスを余すことなく披露して、その魅力に気づいてくれる人が1人でも増えますように。

 

 

 

 

*1:確かジャニーズWESTもV6と同じ9歳差だったような…??