ブロードウェイ・ミュージカル「ON THE TOWN」大阪千秋楽公演感想

噂のトニミュ、行ってきました。大阪は2日間だけだったので1公演しか入れなかったけど、公演が終わってから、青山劇場へ遠征しなかったことを激しく後悔しました。9月に初日を迎えてから、ファンみんながずーっと浮かれっぱなしだった理由が観劇してやっとわかった。本当に素晴らしいミュージカルだった。1公演しか行かなかった自分バカヤロー!!!!!

と、いうわけで以下あてにならない感想

ブーーっていうおなじみの音ではなく、チャイム音で舞台は幕を開けました(オリックス劇場が元からこうなのかOTT仕様なのかはわからないけれど)。いや、幕は開いたけど緞帳はまだあがらず。軽快な音楽が流れて、客席ではまだおしゃべりができるような感じです。緞帳には(恐らく)ニューヨークの街並みがシルエットで映し出されてて、客席を焦らします。ちなみにメモには汚い字で「オープニング吹きたい」って書いてた。

あ、ちなみにこの作品のストーリーは、24時間だけ上陸を許された水兵たちが…………自分で調べて??????(投げた)(最低)井ノ原さんの言葉を借りていうなら「一日で女ひっかけようぜ!」って話です。本当に。

緞帳があがって、水兵さんたちがニューヨークへ上陸するシーン。おなじみの「ニューヨークニューヨーク♪」です。「やっと来たんだぁ~~~♪」それわたしのセリフ!!!!!!!!!!!!!(8月からずーっと待ってたもん!)トニセンの3人が出てきて、歌って踊ってるの見て、本当に泣きそうになりました。なんでかわかんないけど。つり革持って地下鉄乗ってる振りつけ可愛い。アラフォーのおっさんたちだなんて信じない。あと、メモの1ページ目に「目が足りない」って書いてあったんだけど本当に足りない。どこ見たらいいの???どこも見たいよ????

この公演を迎える2、3週間ほど前から、「ひろしと結婚したい」病をこじらせてしまって、それはそれは大変ひどいひろしdr期を迎えていたわたしはもう頭の中ひろしだらけだったので公演中にとってたメモはさぞかしひどいだろうと……

本当にひどかった(愕然)。

チップ&ヒルディ

チップのシーンは基本的に悶え死んでました。かわいすぎ。肝心の歌だけれど、ひろしの高音すごく好きで、伸びもあってよかったと思うんだけど、低音がなぁ…っていうのが正直な印象。低音になると途端に歌詞が聴き取りづらくなっちゃうのが残念でした。でもすっごく可愛かったから問題なし!!!!!!!!!(盲目すぎ)チップのお相手、ヒルディは完全肉食系女子です。ああやってグイグイいけばひろしみたいな男つかまえられるの???おしとやかな女の子じゃなくてグイグイいく女の子になればいいの????ヒルディにせまられても「ミス・サブウェイ見つけなきゃいけないから…」っていうチップがただの長野博でわらった。すんごい防御かたい。どんだけヒルディが言い寄っても、だめ!っていう。でも最終的には「そうだよねぇ。尽くしたよねぇ。」ってミス・サブウェイ探しを放り出してヒルディに落ちちゃうチップ。クッションをギューってしたり四つん這いで後退したり、とにかくめっちゃ可愛かった!死んだ!

ジー&クレア

ジーのシーンは基本的にケラケラと笑わせてもらいました。見ながら「オジーってただの井ノ原快彦じゃん???????」ってなった。それくらいほんとうにはまり役だったよ。どこまでが台本でどこからがアドリブなのか全然わかんなかった。ピテカントロプスにオジーが激似だとクレアにパシャパシャ写真を撮られるシーンでのオジーのポージングがただの井ノ原でした。メモには「レディース11号」「夢中になりすぎ」とだけ書いてあって、そのコメントにジワジワきてます。「夢中に~夢中に~♪」ずっとこれ歌ってるから。夢中になりすぎなカップル。しかも超どうでもいいくだらない歌詞!(笑)このカップルが一番クレイジーでした。ピットキンっていう婚約者がいるのにオジーと過ごしたいクレアとそれを「わかるよ~♪」って許しちゃうピットキンがおもしろかった。ピットキンが不憫すぎて、ゲイビーよりもピットキンの幸せをずっと願ってました…。ルーシーとうまくやってるかなぁ…。

ちなみにこのオジー&クレアカップル、何気にいちばん好きなカップルでした。ふたりともこどもみたいで可愛かった。

ゲイビー&アイビィ

ゲイビーのシーンでは、オジーカップルのシーンで散々ケラケラと笑っていた客席だったのに坂本さんが歌いだした瞬間客席の一切の動きがすべて止まって、グッと引き込まれていったのがとても印象的でした。言わずもがな歌うまい。「こころはからっぽさ…」って歌うゲイビーが切なくて、抱きしめたくなった。わたしの胸においで???????

この作品ではメインのカップル(なはず)なのに、一番ふたりでのシーンが少なかったんじゃないかな??パンフレットで坂本さんが「チップもオジーもいちゃいちゃしてて楽しそう」みたいなこと言ってたけど、本当にこのカップルはいちゃいちゃが少なかったね。アイビィ見つけて約束までしたのに、結局デートできなかったゲイビーが可哀想すぎたけど本当にそういうところ坂本さんらしいなーって思った(ごめんね!)。最後のアイビィの「世界中のどんなことよりもあなたと一緒に旅をしたいの!(ニュアンス)」っていうセリフにグッっときました。現実はいろいろあるかもしれないけれど、もうそんなことどうでもいいの!っていう感じ。

 

で、チップとオジーはミス・サブウェイ探しはそっちのけで女とイチャコラしてるわけだけど、アイビィを見つけられなかった2人は、約束の時間になったとき、「ごめんね、ミス・サブウェイ見つけられなかった。」っていうんじゃなくて、それぞれお相手にアイビィのふりをしてもらって「ミス・サブウェイ見つけたよ!」ってゲイビーにいっちゃうところがトニセンっぽいなぁって思ったりした。なんだかんだ言いながらゲイビーに喜んでほしいチップとオジーめちゃくちゃキュートだったよ!

あと余談だけど、ゲイビーが「デートできる!!」ってタイムズスクエアのネディックスの店でアイビィを待ってるとき、浮かれすぎて近くにいる人たちに瓶のジュース(だよね?)をあげてるんだけど、どうしてもパピコにしか見えなくて……(笑)

 

と、まあいろいろ書きましたけど、MVPは間違いなくピットキン役の青山明さんだと思います。いやもう彼が主役でしょ???「わかるよ~♪」って歌うピットキンがぜーんぶ持っていっちゃった。心から彼の幸せを願っています。ルーシーとうまくやるんだよ……。

話変わって、幕間でのツイート。1幕を見た感想を4文字で上手に表せてるな、と我ながら思います。開演前に「わたしたぶん死ぬと思う」って言いすぎて、一緒に観劇した友達に「落ち着いて!?!??」って言われたんだけど、本当に死んだ。萌えの摂取量多すぎて死んだ。大量摂取しすぎた。

本当はひとつひとつのシーン、1曲1曲に感想を書きたいのだけれど、1公演しか入ってないから記憶が曖昧だし、メモも基本的に「かわいい」か「しぬ」しか書いてないからあてにならなくて、感想書こうにも書けないんだけれど、すべてはこの言葉に凝縮されてるのかな、と思います。

ミュージカルを見るのは本当に久々で、小学生のときに劇団四季を見て以来なんだけれど、本当にミュージカルっていいなって思った。高校3年間でミュージカルもどきを何度かやったことがあるので、そんな経験も影響してるのかなーって思ったり。常に音楽が流れてるって素敵!!!!特にこの作品は、もちろん切なかったり悲しかったりするシーンもあるけれど基本的にずっと楽しくて、もうずっと楽しいの!!!!!!!ほんとうに楽しいの!!!!!!(落ち着いて)ON THE TOWNは、かの有名なウエスト・サイド・ストーリーのバーンスタインが作曲なんだけれど(今作品の謳い文句でもあったね)、もうとにかく音楽が素晴らしい!メモの至る所に「吹きたい」って書いてあったんだけど、クラリネットアンサンブルが目立つ曲が結構多くて本当に吹きたいと思った。とにかくサントラ発売して??????

カテコは計6回でした。いや、数えてたんだけど途中でわからなくなったから他の人のレポみて知った。客席も熱かったなぁ。あんな拍手の音聴いたことなかった。これが千秋楽なのかぁと圧倒されました。カテコ3回目あたりでトニセンの3人よりそれぞれコメント。

誤字ものすごく恥ずかしい。こんな発言ができるということは、再演の可能性はなきにしもあらずってことなんだろうけれど、「続きはまたいつか…」ってことですかね。寂しい……。

似合ってたよ(笑顔)

客席がざわついた瞬間。

あと、「こうやって緞帳が上がる前に、3人でどんな話しようかって打ち合わせしてて、あぁトニセンっぽいなぁって思った。」「大阪のみなさんのノリのおかげで……」みたいなことも言ってくれてた。ありがとう。

ひろしはごめんね。何話してくれたのかあんまり覚えてない(最低)。でもすっごく可愛かったの!!!お辞儀するときひとりだけ手を横に広げてから膝に手をあてるの。すっごく可愛かった。あと緞帳が降りるギリギリまで手を振ってくれて、天使のように可愛かった。

カテコ見てて、いい信頼関係が築き上げられたカンパニーなんだなぁと胸が熱くなりました。わたしはたった1回しか見れなかったけれど、本当に素晴らしい作品でした。夢のような時間だった。この舞台が終わってしまうことがすごく寂しい。もっとずっと見ていたいし、もっとずっと上演し続けてほしかった。DVDになったりしないかな????しない????の????

もちろん、女性陣の歌声も素晴らしかったです。さすが、としか言いようがなかった。ヒルディーの歌声が一番好きでした。パワフルで力強かった!!!!あと、アイビィかわいすぎて死んだ。クレアは最高にキュートだった。

観劇する前は、これが約70年前の作品ってことでちょっと身構えてた部分があったんだけど、全然堅苦しくないし、難しくないし、古くない!!!トレンドは何十年周期っていうけれど、これもそういうことなのかな??一周回って新鮮でした。坂本さんが言ってたみたいに、もしもこの作品が再演される可能性があるのだとしたら、次は是非生のオーケストラの演奏で見たいです。もしも生オケでON THE TOWNやってくれるなら確実に2桁は見に行くね。とっても曲が素敵だったし、サックスのソロとか絶対生のほうがいいに決まってる!!!

ちなみに、一番悶えたのはナイトクラブのシーンでオジーが持ってきたショールで闘牛ごっこするチップでした。最高に可愛かった。牛好きすぎて牛になっちゃったの?????????

 

この街と、君に恋した24時間。

 

こんなキャッチコピーがつけられた作品でしたが、期待を裏切らない可愛さと素晴らしさでした。とにかく底抜けに明るくて、最初から最後まで楽しくて(ちょっと切なさもあるけれど)、難しいことを考えずに見れる舞台っていいなぁと思いました。ただ、よくよく考えると話がかなーりぶっとんでて(ポスターに一目惚れして相手をたった24時間で探し出そうとしてるんだよ??)、帰ってから調べてみると、これ第二次世界大戦中にできた作品なんですね。だからゲイビーたちはたった24時間しか下船できなくて、その24時間でどんなに無茶でもやりたいことをやろうとする。船に戻ったとき、その先の未来は保証されてなくて……あぁ切ない……。女性陣がいろいろと割り切っていたのも、そういった裏設定があったからかもしれないですね。それぞれのカップルの別れがあんなにあっさりしていたのも、彼らがニューヨークへ戻ってくることはないかもしれないってわかっていたからなのかなぁ。そう考えると切ないです。日本版なのでそんな設定はないかもしれないですけどね。

 

というわけで、最後は、終演後のこのツイートで締めたいと思います。

\やっぱり!!!!!/