V6を知らないあなたへ
20周年のアニバイヤーを目前に、最近V6のことをageるような記事が増えてきて、いいぞ!もっと業界の人V6のこと好きになれ!!って感じなんだけど、その流れに乗ってまるで息をしてなかったかのような時期にV6のことを気になり始め、結局その沼に落ちてしまった私の視点からV6のステマ記事を書いてみようと思う(笑顔)。
以前にも書いたことがあるけれど、わたしは小学生のときにジャニーズを好きになり、You&J~嵐と応援してきて、2010、11年頃からV6を気になり始め2013年の半ばごろから本格的にV6の沼へと転げ落ちた。その経緯については以前詳しく書いたのでここでは割愛するが、V6のファンになって驚いたことは、ジャニヲタ界隈と世間とのV6の評価に対するギャップである。他担であろうと、ジャニヲタには割と今のV6の活躍が浸透しているような気がするけど、全くジャニーズに興味のない友人にV6の話をすると「V6って今何してるの?」と100%の確立で言われる。別に話を盛っているわけじゃなくて、本当に100%の確立で言われる。でもみんなが言うように、確かに、グループでの活動は他グループに比べると断然低いかもしれないけれど、でもその分個々での活躍は目覚ましいものがある。その活躍がグループに還元するものは非常に大きい。個々がそれぞれのキャラを確立させ、外で頑張り、グループに帰ってきたときに見せる甘えた表情やアットホームな空気はジャニヲタを震わせる何かが存在する。V6は、萌えの宝庫だ。
トニセンとカミセン
V6の魅力を語るとき、わたしが一番に挙げたいのは、V6というグループの中に20th CenturyとComing Centuryという2つのグループが存在することである。このとき、2つの"ユニット"ではなく、2つの"グループ"であることを強調しておきたい。この2グループは、つまり年上3人の年長組と年下3人の年少組という分け方ができるが、決して期間限定や企画的要素を持って作られた"ユニット"ではなく、1アイドルグループとして地位を確立させた"グループ"なのである。他のジャニーズグループにもグループ内ユニットは存在するけれど、トニセンとカミセンはその枠には収まりきらない。シングルやアルバムをリリースし、全国ツアーも何度も行っている。世間的にもトニセン・カミセンとしての認知度は一定層には浸透しているし(今の中高生はきっと知らないんだろうな)、その活動は立派な1つのジャニーズグループと言えるだろう。持っているスキルはジャニーズ1といっても過言ではないのになぜか真面目に全力でふざけたがるトニセンと、バリバリの昭和生まれなのに全くそれを感じさせない平成感をまとったザ・ジャニーズアイドル・カミセン。この2グループには、それぞれV6として活動するときとは違ったカラーが存在する。V6として歌う楽曲と、トニセン・カミセンとして歌う楽曲の雰囲気やジャンルは別のものだし、それぞれの見せるパフォーマンスも全く違うものになる。V6として活動するときは中間管理職的立場にある井ノ原さんはトニセンとしているときは一番年下で、言葉数もさほど多くはなく(それでも3人の中では一番喋るけれど)、バリバリの末っ子感を醸し出してるし、一方でV6ではやんちゃ坊主っぷりが可愛い森田さんもカミセンとしているときは一番年上で、そのしっかりとした雰囲気はかっこいい以外のなにものでもない。事務所を一度辞めたり、しばらく仕事から干されたりとその長い下積み時代の苦楽を共にしてきたトニセンと、大した下積みも経験できずにデビューすることになり、その痛みを共有してきたカミセン。どちらかというと、V6というグループにトニセンとカミセンが存在するのではなく、トニセンとカミセンが合わさってV6になる、といったほうがニュアンスはあっているのかもしれない。それほど、V6にとってトニセン・カミセンというグループが存在するのは重要な事実なのである。
V6というグループを応援しながら、トニ・カミの2グループも応援できる。それはまったく別の3グループを応援しているような気分になれるし、V6というグループの柔軟性を実感することができる。それは、V6の最大の武器だと私は思う。
楽曲のクオリティ
わたしがV6に興味を持つようになったキッカケはREADY?に収録されているwillを聴いたことなんだけれど、自分の記憶を辿ったとき、一番最初に「あれ…?V6ってもしや…???」と一目置く存在になったキッカケは2005年発売のOrangeで(以前にも書いたけど本当にこの曲が好きだった)、結局、わたしがアイドルを好きになる一番の理由は楽曲なんだなと思ったんだけれど、V6はジャニーズの中でもトップクラスで楽曲のクオリティを重視しているのではないかと思う。
V6「kEEP oN.」西寺郷太&corin.インタビュー (1/4) - 音楽ナタリー Power Push
ここで、ファンの間では有名なナタリーの記事をペタリと貼っておく。「にしこりコンビ」としてV6の楽曲制作に携わった西寺郷太さんとcorin.さんのインタビューで、この記事にも出てくる38枚目のシングル「Sexy.Honey.Bunny!」あたりから「おいおい、V6どうしたんだ!?」みたいな空気が一部界隈にはあって(わたしもバリバリを聴いたときはさすがにびっくりした)、kEEP oN.を聴いたときにはとどめを刺されたな、という気分だったんだけれど、それは本人たちが狙ってやったことなんだと初めて知ったとき、ジャニーズって楽曲制作にそこまで深く関わるのか、と単純に驚いたし、そこまで楽曲にこだわるV6に侮れないな、という印象を持った。わたしはあまり音楽に詳しい方ではないけれど、わりと早い段階でEDMを取り入れていたように感じるし、何度聴いても飽きない、むしろ聴けば聴くほどその良さがわかるいわゆるスルメ曲が多いような気がする。コアな音楽ファンがV6の楽曲をプッシュしているのもよく見かけるし、V6の楽曲のクオリティの高さはジャニーズナンバーワンといってもいいのかもしれない。
ここで、わたしがV6の中で好きな楽曲について数曲語ってみようと思う。ただの自己満足なので鬱陶しかったらとばしてほしい。ちなみに最近ヲタになったド新規だからV6の全楽曲を網羅できているわけではないので、かなり偏っていると思うけど許してくれ。
You know?
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- 発売日: 2007/12/12
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ひたすらにかっこいい。ギターがガンガン鳴ってるロックテイストな男らしい楽曲で、Bメロからサビへの流れが大好き。大サビでメロディラインが上にあがるのがたまらない。
will
READY?(初回生産限定盤)(BONUS CD盤)(ジャケットB)
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このアルバムが、この楽曲がなければわたしはきっとV6をこんなに好きになることはなかったと思う。サビがユニゾンじゃないことがわたしにとってはすごく新鮮で、その後ろでメンバーのハモりやフェイクが重なっているのが楽しい。冒頭に剛くんソロを持ってきたのは秀逸だと思う。作り上げられた世界観が素敵。ちなみに、READY?はわたしの中での名盤。
INNOCENCE / 20th Century
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ユメノサキ(@Voyager)と悩んだ末にこちらを。爽やかさに切なさを含んだメロディーを歌い上げるトニセンが大好物なので。
特別な夜は平凡な夜の次に来る
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10年以上前の楽曲だなんて思えない。今年リリースしましたと言われても違和感のない楽曲。まず曲名が素敵すぎるだろ。「秋の気配が」って歌ってるけどなぜかクリスマスに聴きたくなる。で、泣く。
Voyager~ボイジャー~
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willだのOrangeだのいろいろ言ってたけど、わたしのなかでのV6のナンバーワンソングはこれ。もうまずイントロが好き。まるでパラレルワールドにいるような気分になれる。タイで撮影されたPVも合わせて見てほしい。この楽曲の世界観が詰め込まれてて、ほんとうに素敵な映像になっているので。この曲を聴くと「どこまでだって僕らは行ける 何者にでもきっとなれる」本当にそんな気がするから不思議。
本当はもっとたくさん好きな曲があるけれど、ピックアップするとこんな感じ。とにかくREADY?とVoyagerを聴いてほしい。この2つは譲れないわたしの中での名盤。
V6の楽曲性を語るとき、外せないのはメンバーの歌声について。これについては話し出すとキリがないので割愛するけれど、近年の楽曲を聴いてみると、ウィークポイントともとれかねないその特徴ある歌声を見事にうまく活かしている。バラードも、ジャズも、ロックも、エフェクトをかけても映えるその歌声の幅の広さはV6の楽曲における最大の魅力だと思う。
魅せるパフォーマンス
歌やダンスで楽曲を最大限に魅せるそのパフォーマンスは、V6が一番誇るべきストロング・ポイントだと思う。V6と言えば「難易度の高いアクロバット」というイメージがあるけれど、それを封印した今でもパフォーマンスは何一つ劣っていない。一糸乱れぬ息のそろったダンスに、美しいフォーメーションチェンジ。それはまるでひとつのショーのようで、見ている側はそのパフォーマンスに見入ることしかできない。指の先、足の先まで意識された細かいダンスは凡人には唸ることしかできず、もはや見ていて何がどうなっているのかわからない。テレビで放送された映像だと、少年倶楽部プレミアムでのパフォーマンスが一番V6のよさがわかると思う(その洗練されたカメラワークには感謝しかない)。少プレで披露されたwillやFLASH BACKのダンスには脱帽する他なく、踊ることに強いこだわりを持って約20年活動してきたグループの魅せるパフォーマンスにただただ圧倒されるばかりである。
V6 live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny! [DVD]
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もはや伝説と化しつつある2011年のSexy.Honey.Bunny!ツアー、通称セクバニコン。とにかく見ればその凄さがわかると思う。とにかく見てくれ。何も言わず見てくれ。だまされたと思って見てくれ(必死)。360°ステージで魅せるそのショーは、プロ以外のなにものでもない。ジュニアをつけず、かつ四方八方が正面になりうる360°ステージという難易度の高いコンサートをこんなにも素晴らしいショーに仕上げたV6に落ちないわけがない!!!アクロバットというかつてのV6にとっては最大であっただろう武器を封印しても、ここまで魅力的なパフォーマンスができるのは現在のV6の最大のストロング・ポイントであり魅力である。もうこれはどのグループにも真似できない最大の強みだと思う。
メンバーの関係性
櫻井翔はかつて嵐の魅力のひとつに「年齢が近いこと」を挙げていたが、逆にV6の魅力は「年齢差があること」だと思う。V6の最年長と最年少はジャニーズの中でも最も年齢差が大きく*1、デビュー当時はそれがグループとしてのひとつの悩みの種だったようだけれど、キャリアを重ねた今はそれがV6のひとつの魅力として輝いているように思う。一言で表すならまさに「家族」で、坂本・長野は1歳しか変わらないのに対して長野・井ノ原には4歳という年齢差が存在する。この2人の年齢差がV6をまとう「家族」の雰囲気の大きな要素になっているんだろう。一人前になった子どもたち(井ノ原・森田・三宅・岡田)が無条件に甘えられる場所(V6)の図が出来上がりすぎてて辛い。しかもそれが公式なんだからすごい。時には岡田がペットになったり三宅がペットになったりするけれど基本的にお父さんが坂本、お母さんが長野、長男が井ノ原、次男が森田、というのは変わらないらしい。本人たちが言っているので間違いない。
あと、ジャニーズ史上最高のシンメ(私説)・剛健とジャニーズ最古のシンメ(と言われている)・坂長が存在するのも大きな魅力だと思う。シンメってだけでときめく。これぞジャニヲタソウル。剛健も坂長もジャニーズでなければ絶対知りあわなかったような両極端にいる人物なのに、そんなふたりがシンメってもう本当に運命ってすごい。ジャニーさんまじでありがとう。
と、まあここまで5957字使ってわたしの思うV6の魅力について語ってきたわけだけれど、ここまで長い文章にお付き合いいただいて本当に感謝の言葉しかない。こんなに長々と書いたけれど、結局わたしはV6の魅力のほんの一部しか知らないのだと思う。きっと、まだたくさんわたしの知らないV6がある。20周年に向けて盛り上がるVヲタ界隈では、時にその魅力についてあまり気づかれたくないという声を聴くことがある。その気持ちはすごくわかるし、わたしだって内心そう思う面もある。わかる人にだけわかってもらえればいい、と。でも、こんなにたくさんの魅力のあるグループについてあまり知ってもらえないのはすごく寂しい。だから、このエントリーを読んで少しでも多くの人にV6に興味を持ってもらえれば、と思う。この記事を読んでくれているあなた、一緒に20周年を盛り上げていきませんか。
2014.11.26 追記
V6の紅白初出場が決まりました。心からおめでとうございます。V6が誇る最高のパフォーマンスを余すことなく披露して、その魅力に気づいてくれる人が1人でも増えますように。